
歯医者で上の歯を抜歯後めちゃ空気や水が鼻に抜けるんだけど、これって大丈夫⁈
抜歯終了お疲れさまでした!
抜歯するというだけでも不安だったのに、抜歯後に思わぬトラブルに見舞われてご不安かと思います。
そのように思われている方の心配を少しでも解消できればと思います。
ずばり、抜歯後空気が抜けることはたまに見られる事柄です。

抜歯後空気や水が鼻に抜ける事はたまにあります。
少なくはありません。
決してあなただけに起こっていることではないのです。治療の方法も確立していますので安心してください。
その理由は根の先が上顎洞(副鼻腔)に貫通していたため、抜歯により穴があいたことによります
では、どうして起こるのかというと、鼻の奥のほうの構造と抜歯する歯の根っこの位置関係に原因があります。
鼻の奥のほうには「副鼻腔」と言われるいくつかの空洞があります。
例えば鼻水や咳が長いこと止まらなくなる病気、副鼻腔炎は、鼻の空洞に細菌が感染することによって起こります。
そのいくつかある空洞のうち、上顎洞という空洞は上の歯(特に奥歯らへん)の真上にあります。
あまりに近いので、歯との境目のところの骨はかなりペラッペラです。
なので人によっては歯の根っこが長いため上顎洞のところまで根っこの先が、初めから上顎洞の穴の中に突き抜けてる位置に存在している人も少なからずいます。
こういう歯を抜くと、骨に穴が空いて、(もともと骨がない場合も)上顎洞とお口が貫通してつながって(交通する、といいます)しまうのです。
そのために、抜歯後に鼻に水や空気が通ってしまうようになるのです。
抜歯後抜歯の穴が鼻の空洞まで抜けた時の治療法
このようになった際、どのような治療が行われるのでしょうか?
一番スタンダードな方法は、穴が粘膜で塞がってくれるのを待つという方法です。
- 何針か縫って(縫わないときもあります)、
- 中に物が入らないように詰めものをし、
- こまめに消毒、
- 場合によっては抗生物質を使用しながら様子を見る。
という治療を歯科医院で受けます。

消毒、経過観察をしているうちに塞がってくることが多いです。
どのように治っていくか
穴になっていたところの周辺の粘膜が増殖してきて、穴が塞がれていきます。
治りの悪い場合は?
このように、こまめに洗浄をしながら数ヶ月ほど経過観察してます。
多くの場合は穴がふさがるのですが、穴が塞がらなかった場合は専門の病院 (口腔外科)での治療になります。
穴が空いてる期間中日常生活で注意することは?
穴は徐々に塞がっていきます。ふさがりかけの粘膜は脆いので、圧力が掛からないように気をつけます。鼻をかんだり、ストローで吸ったりするのは控えましょう。
適切な治療、過ごし方で早く治ることを願っています!