「あれっ、麻酔を打ったらなんだかドキドキしてきた。緊張しているのかなあ・・」
と思ったことがある方いらっしゃるかと思います。
何故ドキドキするのでしょうか?実は、麻酔の成分に秘密があったのです。
歯科で良く使われている局所麻酔には血管を収縮させる作用の成分が配合されている
麻酔には色々種類がありますが、歯科では局所麻酔、すなわち注射して、治療で触りたい部分にだけ作用させる麻酔が一般的に使用されています。
そのなかでもダントツに一番よく使われている麻酔薬、キシロカインリドカインには血管を収縮剤させる作用を持つ成分が少量含まれています。
なぜなら、そういう成分無しで麻酔をすると、血流に乗って麻酔が拡散してしまい、効果を出したい部分に必要な量の麻酔が保てなくなってしまうのです。
そうなる事を防ぐため、血管収縮剤により血流をストップさせ、その部分にだけ麻酔を効かせる。このような役割のために血管収縮剤は配合されています。
ではなぜドキドキするかというと、麻酔を注射した直後に、その血管収縮剤が少量ではありますが、血管内に入り血流に乗ります。この成分は心臓に働くと心拍数を上げる作用をもたらします。それでドキドキするのです。
しばらく経ったら落ち着くことが大半ですので、あっ、ドキドキしてきた…と思っても心配しなくても大丈夫です。
降圧剤を飲んでいる人、高血圧の人は問診の際にお伝えを
このように、麻酔には血管に作用する効果があります。ですので、高血圧の人や降圧剤を服用している人は場合によっては何らかの影響が出る場合がありますので、安全のためにも問診の時に自分の今の状態について伝えておきましょう。普通に麻酔をしていいかの判断や、量の調節や違う薬剤への変更など適切な処置をしてくれるはずです。
疑問をなくして納得!の歯科医院ライフを送って下さいね〜。
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