「えっ?大学病院に紹介?」抜歯で大きい病院(口腔外科)を紹介する時はこんな時!

自分の親知らずが大学病院で抜かなければ行けないと説明されて驚く女性 抜歯

「うそっ、親知らずをどうにかしようと思って近くの歯医者に行ったらここでは抜けません、大きい病院紹介しますって言われたよ‥。どういう事?何か重大な病気でもあるの?」

気軽な気持ちで病院に行っていきなり大きな病院に紹介‥なんてことになったらとても動揺しますよね。でも安心してください。大きな病院には「口腔外科」というあごの骨まで含めたお口専門の外科があるんです。そこではいろんな手術が行われていますが、親知らずの抜歯は比較的メジャーに行われています。ですので、あなたが大きい病院に紹介されたことはそんなに歯科領域の人間の目から見ると珍しいことではないんです。ではどういう時に紹介されるのか・・よくあるケースを紹介しますね!

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親知らずの根っこの先が神経に近い、接しているとき

過去記事でも紹介させていただきましたが、

親知らず抜歯後に痛み、腫れが出る歯とそうでない歯の違いは?【歯科医目線】
実は歯医者さんは親知らずを抜歯する前に抜いた後に腫れや痛みがでるか抜くのが大変かどうか大体わかっています。どんな歯が抜歯後痛みがでやすいのでしょうか?

親知らずは人によって非常に生え方が多様で、簡単に抜ける親知らずがあれば、抜くのが難しい親知らず、かなり気を付けて抜かなければいけない親知らずなど、様々なものがあります。

特に、親知らずの根っこの先が神経に近かったり、接しているときは細心の注意が必要です。親知らずの根っこの先のあたりには、下顎管という神経の管があります。この神経の管と根っこの先の距離が近い、もしくは接している時、抜歯する時に神経を傷つけてしまう事があるのです。

傷をつけてしまうと、その後治療は一般的な歯科ではできず口腔外科での治療となり、また時間が掛かります。

そうなることを防ぐために一般の歯科医院、特にCTがなく三次元的な診断ができない(レントゲン写真だけでは断面図しかわからず正確な位置関係がつかめません)所では根っこの先と神経の位置が近いものは口腔外科に紹介することがあります。

 

親知らずを取り巻く骨をたくさん削らないと親知らずが抜けないとき

これも、先ほどの記事に書いた、難しい抜歯の一つです。少しの骨だったら技術に差は出てこないのですが、多くの骨を削るとなると、器具などの設備も揃っていて、どこの骨を削って出すのが効率的か、普段から多く症例を見ている習熟した先生が多い口腔外科で診てもらうほうが、時間も掛からず骨も不必要にいじくりまわされずに済むので、結果として患者さんの体の負担が減ります。

抜歯に関係する全身的な持病があるとき

抜歯は骨を削ったり出血したりする処置ですので、血が止まりにくい、傷が治りにくいなど、傷の治りにくさに関係のある全身的な持病がある方は、口腔外科で抜いてもらうことがあります。口腔外科で抜かない場合でも、その病気がどの程度抜歯に影響するのか、抜歯を行う事が可能か、その患者さんがその病気を診てもらっているかかりつけの先生に情報提供を求めることもあります。

一度に複数本抜きたいとき

それぞれの抜歯が難しくなくても、その人が忙しくて、などの都合でいっぺんに複数本(おそらく3本以上)抜きたいという希望があると、抜歯処置に時間も掛かり全身麻酔を用いる必要がある場合が出てきます。そうなった場合は多くの一般の歯科医院では全身麻酔下でオペができる施設を持っていないので、そうなったら複数本の抜歯を受け入れてくれる口腔外科での抜歯となります。

 

いかがでしたか?病院紹介の疑問は解けたでしょうか?歯科では口腔外科への紹介はそんなに珍しいお話ではありませんので、安心してくださいね。いい結果になることをお祈りしています!