こんにちは!Dr.Denです。
私は歯科医師ですが同時に2歳2か月の子持ちでもあります。
子どもができてから。本当「お母さん方すみませんでした…。」と思う事がしばしばあります。
その一つが子供の歯磨きです。
生まれるまでは

しっかり仕上げ歯磨きしてくださいね!
と何の気なしに指導してました。磨く手間さえかけたら磨けるのだろう、そのくらいの軽い考えです。
学生時代や研修医、そして勤務しはじめて、子供の数はそれなりに診ているつもりでした。
しかし診たと言っても治療チェアの上の子供、普段の顔でありません。
それに、歯科医院ではいざとなったら子供を動かないように補助してくれる人は周りにたくさんいます。
そんな甘い環境の中で

子供の歯を「磨く」といっても大人よりちょっと難しいくらいでしょ
くらいで全然子供の歯磨き、特に仕上げ磨きのイメージが出来ていませんでした。
しかし自分の子供を持ったら…。

本当に今までの指導、すみません。子供舐めてました。
うちの子供はやんちゃで全然口を開いてくれませんし、毎回格闘しながら磨いています。言って聞くような感じも全くありません。
ガンガンに動きまくる中、一瞬のスキを狙って歯ブラシを動かす‥。気をそらしながら歯ブラシする‥。思いっきり口閉じる。全身で拒否。ハイ終了。

本当に磨けてるのかしら(TT)
これがしばらく前までの家での私でした。

どうにかせねば・・・・

時間をかけたからと言って何とかなる感じでもない・・・

そうだ、電動歯ブラシ使ってみよう!
何してもいいから少しでもお口の汚れの除去率をアップさせたいと思い、
今回電動歯ブラシの導入を考えてみました。
電動歯ブラシの導入も、自分が子供の仕上げ磨きの当事者にならなかったら、深く考えることなく、

手磨きが一番ですよ
とか言ってたと思いますが、当事者となった今は

手磨きにこだわって汚れが落ちず虫歯になったらどうしてくれるんじゃい
と思います。
いつもは業界のスタンダートに則った記事を書くスタンスなんですが、
今回は、うまく歯磨きしてくれない子供の歯磨きをする立場としてのスタンスで、”手段は選ばすあらゆる方法を駆使して歯に汚れを残さないようにするにはどうすればいいか?”という課題にライト付き電動歯ブラシで臨んだレポートとして書かせていただきます。
- 子どもの歯磨きがうまくいかない理由その① 口の中が見えない
- 子どもの歯磨きがうまくいかない理由その② 歯磨きを嫌がって逃げる
- 子どもの歯磨きがうまくいかない理由その③ 圧倒的に口の中でブラシを動かさせてくれない。
- この問題を解決するためにライト(LED)付き電動ブラシという方法を選択しました。
- LED付き電動歯ブラシを選択した理由その① 子供用電動歯ブラシにLEDライト付きのものは、光量が確保できるかも
- LED付き電動歯ブラシを選択した理由その② ピカピカ光るので寄ってきてくれるかも
- LED付き電動歯ブラシを選択した理由その③ 振動がブラッシングの少なさをカバーしてくれる予感
- 選択した電動歯ブラシ2種
- 電動歯ブラシを使用した結果① 口腔内が見えやすく圧倒的に磨きのこしが分かる
- 電動歯ブラシを使用した結果② ピカピカに息子が興味を示し寄ってきてくれる!
- 電動歯ブラシを使用した結果③ 完全ではないながらもブラシの振動もブラッシングをカバーしてくれている。
- 結論:時間が短縮し磨きのこしもわかるように。もっと広まってくれたらいいのに!
子どもの歯磨きがうまくいかない理由その① 口の中が見えない
そもそも、子供の歯磨きってなんであまりうまくいかないのでしょうか?いくつか理由を考えてみました。

最も考えられる理由として口の中が暗くて見えない、視認性の悪さにあると思います。
一回、子供が家で口の中を切ったことがあるんですよね。私はその時動揺して、子供を寝転はせて口の中を見たのですが、結局どこが切れてるのか全然分かりませんでした。
仕方ないので勤務している病院に子供を連れていき、チェアを借りて再度お口の中を見たのですが簡単に見えました。
何でかというと、歯科医院にはお口の中を照らす専用のライトがあるからなんですよね。結局、いくらお口の専門家だったとしても見えないものに対してはなにも対処ができません。
でも、実はこれってお家の中の仕上げ磨きにも起きていることなのではないかな、と子供の歯磨きをしていて気づきました。
家で仕上げ磨きをする時は、出来るだけ明るい所でしているつもりなのですが、やはり絶対的に光量が足りません。

あてずっぽうで磨いている節があったので、これは改善しないといけない項目だと思っていました。
子どもの歯磨きがうまくいかない理由その② 歯磨きを嫌がって逃げる
子どもによって個人差はあるのでしょうが、大体のお子さんは自分で磨くのは好きでも仕上げ磨きになったらギャーとか言って逃げるのではないでしょうか?

うちはそうです。
今までご機嫌に歯ブラシをくわえていたのに邪魔しやがって、と言わんばかりにブーイングをして、そこからは抗議行動です。
子どもの歯磨きがうまくいかない理由その③ 圧倒的に口の中でブラシを動かさせてくれない。
何とか抑え込んで口を開けさせるところまではします。

ちなみにお口を開けさせる時は歯の奥の歯のない歯ぐきのところに指を入れてすると若干開口状態でいてくれます。皆さんも試してみてください
なだめすかしてご機嫌な時は口を自分で空いたままじっとしてくれますが(一瞬ですが‥)大概はすぐ口を閉じて拒否します。
拒否しても何回かは開けさせますが、それ以上はできない、という状態にすぐなります。
短い口を開けてくれている間に歯ブラシを入れるのですが、動かさせてくれるのもまれで、圧倒的にブラッシングの回数が足りないように感じます。
この問題を解決するためにライト(LED)付き電動ブラシという方法を選択しました。

問題点を洗いだすと、根性論では何ともいかないように感じました。
分かってくれるまで待つ、、?いやいや無理でしょ。
その間に虫歯になったらどうするのよ。と思ったので、何とかならんもんかなあと対策を考えたところ、ライト(LED)付き電動歯ブラシ良いかも、と思い使用してみることにしました。

私が「LED付き電動歯ブラシが現在抱えている子供の歯磨きを改善してくれるかもしれない」と思った理由は以下の点です。
LED付き電動歯ブラシを選択した理由その① 子供用電動歯ブラシにLEDライト付きのものは、光量が確保できるかも

子供用の電動歯ブラシはいろいろあるのですが、今回選択したのはLED付きの電動歯ブラシです。
手早く磨きのこしなく磨くためには絶対「見えている」という状態を確保することが大事です。LED付きの電動歯ブラシを使う事によってこの状態を得られるのではないかと期待しました。
LED付き電動歯ブラシを選択した理由その② ピカピカ光るので寄ってきてくれるかも
とにかくこの年代の子供は自分の興味のあるものに惹かれて行動するので、ちょっと目新しいものだと寄ってきてくれるのかもしれない、という点をほんのり期待しました。
LED付き電動歯ブラシを選択した理由その③ 振動がブラッシングの少なさをカバーしてくれる予感
電動歯ブラシはもともと手がうまく使えなく手磨きが困難な人をアシストするために出来た道具、という経緯もあるので

手磨きが困難なこの状態こそ電動歯ブラシの出番なのではないか
と思い選択しました。
期待の大きさの順番はこの順番の通り、
①見えやすさ
②おもしろさ
③ブラッシング補助
です。
選択した電動歯ブラシ2種
上の3点の希望を満たす電動歯ブラシを探したところ、下の2種類の電動歯ブラシを見つけました。
コンビテテオあてて磨くだけ電動仕上げブラシ、とシースタベビースマイル子供用電動歯ブラシです。
箱に入った状態(大きさの比較としてポケットティッシュ置いてます)
箱から出した状態
毛先の比較
シースターのほうがやや大振りですが、ヘッドの大きさはあまり変わりません。コンビのほうはブラシにやや角度が付いています。
コンビテテオあてて磨くだけ電動仕上げブラシ
こちらは仕上げ磨き用に特化している歯ブラシです。ブラシはやや硬めで柄には角度が付いており寝転んで磨くスタイルを意識しています。カバーが付いているのでお出かけ先にも持っていきやすいです。LEDライトは白色単色です。ボタンは一つで、ライトのみが光るモードと、ライトの後と振動が同時にあるモードがあります。
シースターベビースマイル子供用電動歯ブラシ
こちらはブラシの先は柔らかく、グリップはかなり太目です。
子供が自分で使う事も意識して設計されているように思います。
ライトの種類は7色に光って点滅するモード(かなりピカピカします)と白色単色で点灯するモードとがあります。
惜しいのは、白色単色で点灯する時に振動のオンオフが選べず常に振動していることです。
使用し続けていると、特に振動する必要はないかなあと思ったもので。
電動歯ブラシを使用した結果① 口腔内が見えやすく圧倒的に磨きのこしが分かる
この2種類の電動歯ブラシを早速子供に使用してみました。
一番期待していたお口の中の見えやすさですが、使用するとしないとでは断然違います!とても見えやすくなりました。

時間との短縮と、磨きのこしのチェックが簡単にできるようになりました。これだけでも使用する価値はアリかなと思いました。
LEDライトの見えやすさはどちらも同じくらいでしたが、若干コンビのほうが見えやすかったです。
電動歯ブラシを使用した結果② ピカピカに息子が興味を示し寄ってきてくれる!

思った以上にシースターの7色にピカピカ光る様に息子が興味を持ってくれ、歯ブラシを光らせると寄ってきてくれるようになりました!
これも今までにはない行動の変化です。

ただ、どちらかと言ったら、これを使って自分が磨きたい、という欲求のほうが強いようで、握って離しません・・(TT)
変則的な使い方なのですが、結局、シースターを握らしてコンビで磨く、というのが今のスタイルになっています。しかし、気を引くアイテムが出来たことによって以前よりだいぶ磨かせてくれるようになったのでよしとします。
電動歯ブラシを使用した結果③ 完全ではないながらもブラシの振動もブラッシングをカバーしてくれている。
やっぱり手磨き出来ているところには勝てませんが、ブラシの振動もブラッシングを少しはカバーしてくれているようです。
うちの子は特に前歯を磨かせてくれずプラークがうっすら残っていることもしばしばだったのですが、継続して使用することにより減少傾向にあります。
★追記★
今回のレビューのあと、更に電動歯ブラシを使い比べてみたら、更に良い電動歯ブラシが見つかりました!
↓↓↓

結論:時間が短縮し磨きのこしもわかるように。もっと広まってくれたらいいのに!
結果としてはとても良かったです。

一番評価できる点は口の中が見えるおかげで必要最小限の動きで確実に汚れが取れるようになったことです。
おかげで短い時間でも以前のように大丈夫かな‥。と思う事が減りました。
大きい磨きのこしがないかの確認も簡単になったので毎回の歯ブラシを切り上げるタイミングもつかみやすくなりました。

今回はできませんでしたが、欲を言えばしっかりプラークの染め出しもして、どれだけプラークが除去できているかの確認もしたいところです。
今後機会があれば実地して報告したいと思います。
思わぬ効果としては光る歯ブラシに子供が興味を持ってくれたことです。やはり子供相手のものは多少のエンターテイメントは必要だという事をこの歯ブラシから教えてもらいました。
歯科業界はツールに関してはやや懐疑的な部分もあり、今回私も電動歯ブラシを使用することに初めは若干の抵抗があったことには否めません。

しかし、結果として以前より、時間や、汚れの取りやすさや困難さなどが改善されるのであれば、新しいツールもどんどん使用されていくべきなのではないかなと思いました。

子育て中の皆さん、本当、なかなか大変ですが一緒に頑張っていきましょう!
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