保険適用の入れ歯の値段・出来るまでにかかる費用について

義歯・入れ歯

「入れ歯の値段って、周りに聞ける人もいないし、よく分からないしさっぱり見当もつかないよ…?」

歯を失って、何らかの治療をしましょうと言われたとき、候補の一つにあがるのが入れ歯だと思います。しかし、実際入れ歯ってどれくらいの値段なのかってよくわかりませんよね。

今回は、入れ歯の値段や作成にかかる費用について、特に今回は保険診療のものに関して、保険診療のものは仕組みも込みでお伝えしたいと思います!

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保険診療の場合は入れ歯の値段、行う処置の値段はあらかじめ決まってきます。

健康保険を使用するため、社会保険歯科診療報酬点数という形で政府によって決定されています。

日本で受けることのできる医療行為は大半のものが保険診療が行えます。保険診療とは、日本では国の方針で、「国民皆保険」といって、何らか(国民健康保険や会社の保険など)の国からの補助が適用できる医療保険に入っています。この保険が適用されると、医療にかかる費用を全額支払わ無くてもよく、ある程度の割合(3割の人が多いかな?本当に多くの場柄リエーションがあります)だけの負担で済みます。

このように自己負担が少なくて済む医療ですが、保険という事は健康な人が支払ってくれている、プラス国が負担してくれているという自分以外の人が支払ってくれて成り立っている仕組みなので、使用する人が不必要に得をする医療であってはいけません。ですので、保険が適用になる医療は画一的に決められており、どこで受けても同じ、不公平感が無いように規制されています。

入れ歯も保険が適用される医療として認められていますので、例に漏れることなく、作り方、請求する金額はどこでも同じになっています。

じゃあ実際にどれくらいの費用になるのか?という事ですが、実はオープンにされています。

「社会保険歯科診療報酬点数」というワードで検索するとすぐ出てくると思います。早見表もありますので、リンクを貼っておきます。

社会保険歯科診療報酬点数早見表↓

 

http://www.koyu-ndu.gr.jp/images/20160401tensuu.pdf

 

ここに記載されている「点数」は請求される金額の10分の一で示されています。ですので

1点=10円 換算です。(ここから先も「〇〇点」と記載されているのはこの点数のことです。)お金で考えるときは10倍にして考えてください。

しかし、これだけ見ても歯科関係以外の人はサッパリ分からないと思いますので、これから解説していきますね!

 

入れ歯を作製する時に必要な処置

入れ歯は型を取ったらすぐに出来上がる訳ではなく、高さを合わせたり、お口にきちんとあっているかを確認したりする作業が入ります(小さい入れ歯の場合はそれをいっぺんに行う事はありますが、行ってはいます。)それぞれの作業には日数、費用が発生してきます。

型取り
粘土のような材料でお口の歯型を取ります。いい歯型を取るために日を変えて2回取ることがあります。
高さ合わせ
上顎と下顎の位置関係、高さを決めます。
仮合わせ
仮に歯が並んだ状態で出来上がってきます。高さ合わせで決めた高さが間違っていないか、歯の並びがお顔にフィットしているかを確認します。
完成
入れ歯が完成します。
ですので、大体4回前後はかかるという事ですね。では、ここからはそれぞれの工程にかかる点数を挙げていきます。また、今回は通常の歯科医院に来院した人の場合を記載しています。訪問診療で作成する場合等はまた費用が異なってきますのでご了承ください。

 

【保険診療】型取り(印象採得)にかかる値段(点数)

ではそれぞれの作業にかかる費用です。ご自身の失った歯の数や、入れ歯を作成するにあたって難しいお口がどうかで型取りに必要な費用が変わってきます。一番点数が高いものと低いものを書いています。詳しく知りたい場合は、早見表の「有床義歯」の欄を見てみてください。

型取りは印象採得料(1装置につき)
 40~270点

 

【保険診療】高さ合わせ(咬合採得)にかかる値段

高さ合わせの工程も、一番点数が高いものと低いものを書いています。人によって異なってきますので、詳しく知りたい場合は、早見表の「有床義歯」の欄を見てみてください。

咬合採得料(1装置につき)
55点~280点の間

ただ、高さ合わせはなかなか難しく、検査が必要になってくる場合もあり、その時はまた別途加算されます。

【保険診療】試し付け(試適)にかかる値段

試し付けの工程も、一番点数が高いものと低いものを書いています。人によって異なってきますので、詳しく知りたい場合は、早見表の「有床義歯」の欄を見てみてください。

仮床試適料

40点~190点の間

 

ざっと見た所、作業工程は高くても保険点数が280点程度なので、治療全体での費用として2800円、そのうちよくある3割負担だとして840円くらいといったところでしょうか。

もちろんこれは入れ歯の作製のための処置だけの費用を書いていますので、再診料とか、診断料とか、カルテの保管料とかは別途かかりりますので、受付で支払う費用としてはもう少しプラスになると思います。

完成品の費用

完成品の費用はこのような計算で算定されます。

この図のように入れ歯はいくつかのパーツからできています。白い歯の部分が「人工歯」灰色の部分が「クラスプ」と言われる金具、そしてピンク色の「床」かた出来ています。これらのパーツがそれぞれ費用として算定され、それにプラス技術料が付きます。

また、白い歯、床、金具はそれぞれいくつかの種類の材料があり、材料によっても費用が異なります。またデザインによっても変わります。

 

床の値段

早見表の

『有床義歯 硬質材料(装着料・材料料を含む,人工歯料は別算定)』という欄に書かれています。床に使われる樹脂には何種類かありますが、今はほとんどレジン床です。

レジン床義歯は

638点~2372点の間に収まっています。

人工歯の値段

早見表の『有床義歯 人工歯料(有床義歯,ジャケット冠,ポンティック(前歯・小臼歯))』という欄に書かれています。歯の種類や使う材料によって価格が異なってきます。1本1本ではなく、大きく部位(歯の種類2~3本ごと)に分けて取ります。おおよそですが

13点~184点

といったところでしょうか。ちなみによく使用されるのは硬質レジン歯です。

クラスプ(金具)の値段

早見表の『有床義歯 クラスプ(鋳造鉤 線鉤 コンビネーション鉤)』という欄に書かれています。これも材料やデザインなどで価格が変動しています。

103点~1105点の間の点数です

その他、床などに一部金属を使う場合は

293~1171の間になります。

技術料

60点~230点‥なのですが、実はこの値段は床の値段に込々になっているので、別途は発生しません。

 

保険適用した入れ歯 値段の例

という事で、では実際に一回具体的に値段を算定してみましょう。

人工歯2本、クラスプ2本の部分入れ歯(部分床義歯)です。

人工歯→小臼歯1本、大臼歯1本 計2本硬質レジン歯

クラスプ→ニッケルクロム合金、エーカースクラスプ、二腕鉤(レスト付)、隣り合う小臼歯と大臼歯にかける

として、

床の値段は 638点(1歯~4歯)

人工歯の値段は 40=40点(硬質レジン歯 片側 小・大臼歯)

クラスプの値段は  227+227=454

全部合計して1132点なので、合計11720円

なのでもし3割負担だったら3516円になります。

しかしここに再診料や管理料、その他の費用が発生してくると思いますので プラス1500円位は見ておいたほうが良いかもしれません。

ただ、どの金属をチョイスしたのかとか、どの材料を選んだのかなどは、治療をした人にしか分からない部分がありますので、きっちりこの通りにはいかないと思いますので、あくまで目安としてみていただければと思います。

また、これは2018年1月現在なので、今後変わっていくことも大いに考えられますので、それもご了承ください。

 

と、まあ、ざっくり普段の感覚から言ったら小さい入れ歯(3割負担)で大体5000円くらいかなと思います。

総入れ歯の場合だったら だいたい9000円から10000円くらいでしょうか。

逆に多数歯欠損でたくさん金具をかけている方が総義歯より高くなることもあるかと思います。

どちらも1装置なので、上下で作製しているとどちらも別途計算が必要になります。

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いかがでしたか?保険の入れ歯の費用・値段に関しての疑問は解決できましたでしょうか?

少しでもお役に立てましたら幸いです!

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