糖尿病改善のキーは歯周病にあるの!?お医者さんも認める糖尿病と歯周病の関係とは。血糖値をはじめとする影響、対処法について解説します。

糖尿病と歯周病の関係をさぐる血液検査のイメージ 歯周病

「血糖値が高いから内科に通っているんだけど、最近何故か歯周病はありませんか?って内科の先生に聞かれてさあ?関係あるの?」

と不思議に思われている方も多いかもしれません。
実は最近、糖尿病と歯周病はとても関係していることが分かってきました。
血糖値を下げなさい、とお医者さんに言われているけど、なかなか改善が難しい人の中で、もし、お口、特に歯茎の状態が悪い人は、今行っている血糖値対策の中に「歯周病治療」をぜひ入れてください。

それがなぜなのかは‥今回の記事をお読みください!

  1. 最近よく耳にする「糖尿病と歯周病」の関係って?
  2. そもそも糖尿病とは?
    1. 身体の中の糖が過多になり、血液の中でいつも糖濃度(血糖値)が高い状態になる(高血糖)
    2. 糖尿病は全身が炎症状態になり、さまざまな影響を及ぼす疾患。
  3. そもそも歯周病とは?
    1. 歯と歯ぐきの隙間に歯周病原菌が住み着く
    2. 歯周病は歯茎に済む細菌のため局所的(歯茎)に炎症が起こる疾患
  4. 糖尿病と歯周病の共通点は「炎症」
  5. 歯周病、糖尿病の炎症がお互いの状態を悪くする?
  6. ①「歯周病が糖尿病に影響(悪く)する」という方向と②「糖尿病のために歯周病が悪化する」という方向の二つの関係
  7. 歯周病があると糖尿病を発症・増悪化する事実を示す今までの研究
    1. NHANES
    2. ピマインディアンでの調査研究
    3. ドイツのコホート研究
    4. 久山スタディ
  8. 糖尿病患者や耐糖能患者で歯周病が悪化していることを示す研究
    1. メカニズムの研究
    2. 多数の論文の結果をまとめて評価した結果(メタアナリティクス)
    3. ピマインディアンの研究
    4. NHANES
  9. では、歯周病の治療をしたら糖尿病が改善するの?‥糖尿病学会、歯周病学会では勧められています(推奨グレードB)そのことを示す論文が出始めています。
    1. 歯周病治療によってHbA1cが減少する論文やメタアナリティクス
  10. 内科の先生(糖尿病学会)もこのことに注目しています。
    1. 糖尿病治療のガイドライン
    2. 糖尿病連携手帳にも歯科の検査項目等について記載するページがあります。
  11. では実際にどうすればいいの?
    1. 歯科医院で歯周病の治療を行う。
    2. お家でのホームケア
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最近よく耳にする「糖尿病と歯周病」の関係って?

糖尿病の外来や糖尿病の教室で、なぜか歯周病の事を聞かれたり、糖尿病教室で歯ブラシ指導を行ったりと、内科なのにお口のケアのことをお伝えすることが頻繁に増えてきているのをお感じになっている方も多いのではないかと思います。

何故か、というと、最近「血糖値を比較的健康な状態まで下げる(血糖コントロール)という事が困難だな、と感じている患者さんには実は歯周病があった」り「歯周病のある糖尿病の患者さんに「歯科医院に行って歯周病の治療を行ってください」と薦めて、実際行って貰ったら、以前と比較して血糖コントロールがしやすくなった」と感じられる内科の先生が増えてきたからです。

内科の先生一人ひとりが個々に思っている訳ではなく、日本の糖尿病を研究する代表的な学会(日本糖尿病学会)糖尿病と歯周病というこの二つの病気に何らかの関係があるということが認められ、率先して糖尿病の方に歯周病があるかないか注意してみていきましょう、という流れになっています。

では、糖尿病と歯周病にはどのような関係があるのか?これから見ていきましょう。

そもそも糖尿病とは?

このお話をする前に、そもそも糖尿病とはどのような病気なのかについて触れていきたいと思います。

身体の中の糖が過多になり、血液の中でいつも糖濃度(血糖値)が高い状態になる(高血糖)

糖尿病は一言でいうと「身体の中の糖が過多になり、血液をはじめとしていつも糖濃度(血糖値)が高い状態」になっていることを言います。

”糖”とは専門用語でグルコースと言われ、お米などの炭水化物に含まれている栄養素です。

身体が健康で、糖を日常的に過剰に取り過ぎていない人だったら、糖が身体の中に多少多く入ってきても、適切に排泄されて、体の中、特に血液の中に残っている糖は食べた直後2時間も経ったら正常な濃度に戻ります。

しかし、身体の糖の吸収や排泄する部分に障害が起きたり、日常的に糖を過剰に取り過ぎて、身体の糖を外に出す力が及ばなかった時、体の中、特に血液の中に糖が高い濃度で取り込まれたままになってしまいます。

これが「高血糖状態」です。

この「高血糖状態」が、内科での専門的な検査である一定の水準より高い状態だと「糖尿病」という診断が下されます。

「糖尿病」には大きく2つの類型があって、

身体の糖の吸収、排泄をつかさどる部分(膵臓)に障害が起きたために生じた糖尿病は

「Ⅰ型糖尿病」

日常的に糖を過剰に取り過ぎた結果、身体の糖を外に出す力が及ばなかったために生じた糖尿病は「Ⅱ型糖尿病」と呼んでいます。

糖尿病は全身が炎症状態になり、さまざまな影響を及ぼす疾患。

「血糖値が高いだけだったら何も問題がないのでは?」と思うかもしれませんが、実は「糖」というのは身体に色々と影響を及ぼす物質で、適切な濃度で血液内に存在している場合は大丈夫なのですが、高濃度で長い間存在していると、「糖」が身体の色々な部分に「最終糖化産物(AGE)」という名称でくっついて影響を及ぼします。AGEがあることにより、例えば、血管を脆くしたり、動脈硬化を起こしたり、酸化ストレスを起こしたりします。身体が炎症を起こした時に出す化学物質(サイトカイン)も出しやすくし、いわば、体中に炎症が起きている状態になってしまいます。

「糖尿病合併症」と言われている疾患があって、これは糖尿病で血糖値の高い状態が長く続いている人に生じる体の障害なのですが、これもこの物質の影響によるものです。腎症、網膜症、神経障害、下肢の血行障害などが良く知られています。

そもそも歯周病とは?

では次は歯周病です。そもそも歯周病とはどのような病気なのでしょうか?

歯と歯ぐきの隙間に歯周病原菌が住み着く

歯周病は、歯周病原菌という菌が歯茎に住み着くことによって発生します。歯周病原菌、というのは元々はそんなに病原性も強い菌ではなくて、空気の少ない所でないと生きることが出来ない弱弱しい菌なのですが、実は、ここだったら増殖して活発に活動できる、というばしょがあります。それが歯と歯ぐきの間の「歯周ポケット」と言われる場所です。

歯周病は歯茎に済む細菌のため局所的(歯茎)に炎症が起こる疾患

「歯周ポケット」も清潔で浅いポケットだったら空気が入り込みやすいので歯周病原菌が住むには快適な場所ではありません。歯周ポケットの中に汚れ(プラーク)がたまり、若干深くなると歯周ポケットの中の空気(酸素濃度)が低くなるので、がぜん歯周病原菌が活動、増殖しやすくなります。活動が盛んになると炎症を引き起こす化学物質(サイトカイン)を出し、歯茎を腫らし、骨を溶かします。この状態が歯周病です。

歯周病は歯茎を腫らし、骨を溶かしますが、痛みはなく比較的ゆっくりと進行するので症状に気が付かないことが多く、そのために「サイレントディジーズ(静かな病気)」とも言われています。自覚症状がないため気づきにくく、気づいた時には歯を抜かなければいけないほどの手遅れになっていることも多々あります。

歯科では「プローブ」という歯周ポケットを測定する器具を使って深さを測定するのですが、歯周ポケットが4㎜以上あると、歯周病原菌がすでに骨を溶かしている状態と考え「歯周炎」と診断します。また、ポケットが4㎜未満の時でも、歯茎が腫れて出血したりしている時は、そこで歯周病原菌が活動して歯茎に炎症を及ぼしているのだとみなし、「歯肉炎」という「歯周病」の軽度な状態だと判断します。

糖尿病と歯周病の共通点は「炎症」

場所も起こるメカニズムも全く違う糖尿病と歯周病という二つの疾患ですが、共通している所があります。それは二つとも「炎症」を引き起こしているという事です。

糖尿病は「糖」の存在のために身体が炎症を起こした状態になっています。

糖尿病は「歯周病原菌」のために身体の一部(歯茎)に炎症が起きた状態になっています。

この二つは、「糖」と「歯周病原菌」と原因は全く異なっているのですが、どちらも身体が「炎症」を引き起こすのに加担しているのです。

歯周病、糖尿病の炎症がお互いの状態を悪くする?

実は、糖尿病という身体中に「炎症」という火が燃え盛っているところに、種類の異なった「炎症」を引き起こす歯周病があると相乗効果でますます両方の炎症が悪くなるんです。

近年、大規模な疫学調査の中で、そのような関係があることが複数知られてきました。

①「歯周病が糖尿病に影響(悪く)する」という方向と②「糖尿病のために歯周病が悪化する」という方向の二つの関係

この二つの関係は、「歯周病」が「糖尿病」を悪くするのでしょうか?「歯周病」が「糖尿病」を悪くするのでしょうか?

①「歯周病が糖尿病に影響(悪く)する」という方向と

②「糖尿病のために歯周病が悪化する」という方向の

二つが考えられると思うのですが、

実は両方とも起こっているのです!以下にその事実と研究結果をご紹介します。

歯周病があると糖尿病を発症・増悪化する事実を示す今までの研究

では、まずは①、「歯周病が糖尿病に影響(悪く)する」という方向の研究結果です。

歯周病があると糖尿病を発症したり、悪くなったりするのはどのような調査で分かったのでしょうか?このような、病気の原因の関連性を調べるのは、主に疫学調査、という、都市や国全体で行う調査で得られた結果を分析して求めることが多いのです。

そのような多くの人のお口と身体の状態を調査によって、歯周病が糖尿病に影響を与えることが分かってきています。

代表的な調査で言えば、アメリカで大々的に行った調査、アメリカのネイティブインディアンであるピマインディアンでの調査、ドイツのポメラニア地方で行った調査、そして、日本の久山町で行われた調査結果などです。今からそれぞれの調査結果をダイジェストします。

NHANES

アメリカでは、何回か大規模な国民全体の健康栄養調査が行われており、その調査はNHANESと言われています。その中のデータから、糖尿病と歯周病の関連を検討した所、

歯周病患者で糖尿病になっている人(糖尿病有病率)は歯周病でない患者(非歯周病患者)で糖尿病になっている人(糖尿病有病率)の2倍であることが分かりました。

引用文献:

Ann Periodontol. 2001 Dec;6(1):91-8.
The relationship between periodontal diseases and diabetes: an overview.

 

ピマインディアンでの調査研究

こちらのの研究は、アメリカに住んでいるネイティブアメリカンの一族であるピマインディアンの方々に向けて行われた疫学調査結果です。

ピマインディアンはネイティブアメリカンです。イギリスから白人がやってきて開拓された結果、元々の食文化と異なった食文化の中で生活しているためか、Ⅱ型糖尿病の発症が起こりやすい種族であると言われています。

そのような方々の口腔内と全身の状態を調べてみると

重度歯周病を持っている糖尿病患者群では糖尿病腎症、虚血性心疾患、総脂肪量がより増加する

ことが分かりました。

引用文献:

1)Diabetes Care. 2005 Jan;28(1):27-32.Periodontal disease and mortality in type 2 diabetes. Saremi A1,et al

2) Diabetes Care. 2007 Feb;30(2):306-11. Effect of periodontitis on overt nephropathy and end-stage renal disease in type 2 diabetes. Shultis WA1,et al

 

ドイツのコホート研究

次は、ドイツのドイツ東北部ポメラニア地方で行われた調査結果です。

この研究は「コホート研究」と言って、「今から定期的に調査データを取っていって、数十年後に出そろったデータを見て結果を出しましょう。」というタイプの調査方法です。

元々あった昔のデータを持ってきて解析する方法よりも、思惑が入らないのでデータがより信頼性が高いと言われています。

この調査方法で糖尿病と歯周病の関連を調べたところ

ベースライン時に糖尿病に罹患していない重度歯周病患者は歯周病に罹患していない非糖尿病患者群に対して調査開始後5年のヘモグロビンA1Cが悪化傾向にあった。

と、5年たつと歯周病を持っている人のほうが血糖(ヘモグロビンA1c )が悪くなっていたことが分かりました。

引用文献:

Diabetes Care. 2008 Jul;31(7):1373-9. doi: 10.2337/dc08-0026. Epub 2008 Apr 4.
Periodontal disease and incident type 2 diabetes: results from the First National Health and Nutrition Examination Survey and its epidemiologic follow-up study.

久山スタディ

今度は、日本の久山町という所で行われたコホート研究の結果です。これも

10年間で耐糖能異常を起こした患者群はそうでない群と比べ、歯周病有病率が有意に高かった。

「有意に」というのは統計学的に検証して偶然ではなく起こったこと、という意味です。

引用文献:

J Dent Res. 2004 Jun;83(6):485-90. The severity of periodontal disease is associated with the development of glucose intolerance in non-diabetics: the Hisayama study. Saito T1, et.al

糖尿病患者や耐糖能患者で歯周病が悪化していることを示す研究

次は、「糖尿病が歯周病を悪化させる」事に関して現在解明されてきた研究、調査を次に挙げます。

メカニズムの研究

糖尿病は身体全身に影響を及ぼす疾患です。ですので歯周病が起きている歯茎も健康な状態と異なって何らかの違いがあるはず、という仮説を基に検証された結果、

好中球の機能不全(免疫細胞の一種。機能不全になると外界の敵からの防御反応が弱まる可能性があります。)、コラーゲンの合成障害(コラーゲンは歯茎の元になるたんぱく質のことです。)、歯根膜繊維芽細胞(歯と歯ぐきの間を支える細胞)の機能異常、微小循環障害(微細な血流が阻害されます)
など、細菌など外敵への防御に弱くなっている、一回壊れた歯茎が元に戻りにくい、などが考えられる状態が示唆されました。

引用文献:

Lalla E et al Diabetes mellitus and periodontitis: a tale of two common interrelated diseases. Nat Rev Endocrinol 7: 738-748, 2011

 

多数の論文の結果をまとめて評価した結果(メタアナリティクス)

また、疫学的な調査もたくさんされています。

いろんな調査の結果を集めて分析することによって、一つの論文だけでは評価しにくい事柄を総合的評価する方法の一つとして、「メタアナリティクス」という手法があります。

今までの糖尿病患者と歯周病に関しての研究を集めて、メタアナリティクスで評価したところ、

糖尿病患者ではⅠ型糖尿病患者でも、Ⅱ型糖尿病患者でもともに歯周病の有病率が優位に高い
という結果が得られています。

引用文献:

J Diabetes Complications. 2006 Jan-Feb;20(1):59-68.
Periodontal status of diabetics compared with nondiabetics: a meta-analysis.
Khader YS1, Dauod AS, El-Qaderi SS, Alkafajei A, Batayha WQ.

ピマインディアンの研究

先ほど挙げましたピマインディアンの研究でも、逆に糖尿病患者が歯周病になりやすいか、という調査をしたところ、

15歳以上のⅡ型糖尿病患者の歯周病の新規発症率は非糖尿病患者と比較して2.6倍高い。
との結果が出ています。

引用文献:

Diabetes Care. 1990 Aug;13(8):836-40. Periodontal disease and NIDDM in Pima Indians. Nelson RG, et, al

NHANES

こちらは第3回目の米国健康栄養調査の結果です。

歯周病が重症であることのオッズ比は 非糖尿病患者と比較してHbA1c(NGSP)9.0%以上のⅡ型糖尿病患者では2.6倍、9.0%未満のⅡ型糖尿病では1.56倍
という結果が出ています。
オッズ比というのは、危険率、とも言われるのですが、なりやすさ、と考えたらわかりやすいかと思います。
要するに、Ⅱ型糖尿病患者さんでヘモグロビンA1cが9.0%の患者さん(これは相当高いです!)だったら、歯周病になっている率が2.6倍ほど高く、9.0%未満だったとしても1.56倍、と高い率で歯周病にかかっていることが分かりました。

引用文献:

Community Dent Oral Epidemiol. 2002 Jun;30(3):182-92. Glycemic control of type 2 diabetes and severe periodontal disease in the US adult population. Tsai C,et,al.

 

こういう調査研究はたくさんの項目を測定するので、なかなか強い相関関係がでることは珍しくて、そのような中でも糖尿病と歯周病に何らかの関連が出てくる、しかも1報だけではなく複数の調査研究で同じ様な結果が出てくるという事はやはり、両者にはお互いに影響を及ぼす関係があるという事を言っても過言ではありません。

では、歯周病の治療をしたら糖尿病が改善するの?‥糖尿病学会、歯周病学会では勧められています(推奨グレードB)そのことを示す論文が出始めています。

このようにお互いがお互いに悪影響を及ぼしあう糖尿病と歯周病。この悪影響の連鎖を断ち切ると、両方良くなるのではないか…、と思いますよね。実は実際にそうなんです。「歯周病治療を行った後に糖尿病の数値がどのように変化するか」について検証したところ、以下のような結果が出始めています。

歯周病治療によってHbA1cが減少する論文やメタアナリティクス

身体の中の糖、というのは食事の前後など一日の間で大きく変動します。ですので血液を採取して測定する血糖値は、ある一定時間食事を取らない状態で採取した時の値で評価します。

しかし、そのような条件で測定するのは難しい場合が多いので、血糖値以外にもある一定期間の体の血糖値の推移を積算した状態が数値として現れるヘモグロビンA1c(HbA1c)という測定項目も、糖尿病を測定する指標としてよく使用されます。

このような、ヘモグロビンA1cが歯周病治療によってどのように変化したかを示す論文がいくつか発表されています。

例えば、Ⅱ型糖尿病患者に歯周病治療でよく行われる、スケーリングルートプレーニングと言われる歯の根の表面についている歯周病原菌を歯石などと一緒に取り出す処置と、歯磨き指導を行った場合、治療の3~4か月後にヘモグロビンA1cが0.4%有意に低下したという論文をはじめ、メタアナリティクスでも若干の問題点はあるものの、歯周治療によって血糖コントロールの改善が認められる患者さんはいるだろうという事が確認されています。

引用文献:

Cochrane Database Syst Rev. 2010 May 12;(5):CD004714. doi: 10.1002/14651858.CD004714.pub2. Treatment of periodontal disease for glycaemic control in people with diabetes. Simpson TC, Needleman I, Wild SH, Moles DR, Mills EJ.

J Periodontol. 2013 Apr;84(4 Suppl):S153-69. doi: 10.1902/jop.2013.1340017.
Evidence that periodontal treatment improves diabetes outcomes: a systematic review and meta-analysis. Engebretson S1, Kocher T.

内科の先生(糖尿病学会)もこのことに注目しています。

これらのことは歯科からのみの発信ではなく、糖尿病を専門的に治療する先生達が所属する学会である日本糖尿病学会でも取り上げられています。

糖尿病治療のガイドライン

日本糖尿病学会では、学会として得られた知見を共通のコンセンサスとするために、頻繁に糖尿病治療のガイドラインを作成、更新しています。その中にも糖尿病と歯周病の関連性については取り上げられています。

歯周病の治療をしたら血糖コントロールに良い影響を及ぼす、という点にも推奨グレードB(勧められる)として患者さんに勧めていく方向で学会全体もなっています。

糖尿病連携手帳にも歯科の検査項目等について記載するページがあります。

糖尿病患者さんの知識を深め支える団体として日本糖尿病協会という協会があります。

そこが発行している糖尿病ケアグッズの一つとして糖尿病連携手帳というものがあります。

 

糖尿病連携手帳|公益社団法人日本糖尿病協会
日本糖尿病協会は、糖尿病に関する知識の普及啓発、療養指導、調査研究等をその理念に掲げ、広く国民の健康増進に寄与することを目的に現在約10万人の会員を擁しています。日本糖尿病協会には、糖尿病患者とその家族、医師、看護師・栄養士・ 糖尿病療養指導士などの医療スタッフで作られた約1,600の糖尿病「友の会」があります。

 

糖尿病連携手帳は他科やケアマネージャーさんとの連携が取りやすくするために考案された手帳です。

その中にも歯科の検査結果などを記載するページがあり、歯科の受診状況などが分かるようになっています。

では実際にどうすればいいの?

では、糖尿病や血糖値に不安を持っている方はどのようなアクションを取ればいいのでしょうか?

歯科医院で歯周病の治療を行う。

まずは歯科医院に行ってみることが一番です。歯周病は自分では気づかない病気ですので、もしかして今自分に歯周病があるかどうか分からないので受診しずらい‥と思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、もともとが検査しないと分からない疾患ですので、「歯周病が気になるので検査したいのですが」とおっしゃってくれたら快く検査を行い、そのあと検査結果をもとにどのような治療が必要かを説明してくれるはずです。

歯周病の治療は、ブラッシング指導から始まり、歯茎の上についている歯周病菌をはじめとした汚れの除去(スケーリング)そのあと歯茎の下についている歯周病原菌をはじめとした汚れの除去を行います。

歯茎の下についている歯周病原菌は歯石になっていると1歯1歯取るのに時間が掛かりますので、何回かに分けて除去することがあります。

歯茎を触りますので、もし炎症で腫れていたりする場合は痛いので、麻酔をかけて治療します。

お家でのホームケア

もう一つ重要なので、自宅でのホームケアです。医院で専門的に除去しても、またその次の瞬間からプラークは付いてきますので、日々のホームケアでプラークを効果的に除去する必要があります。ホームケアで歯茎のふちの汚れが取れたら、歯周ポケットの奥に歯周病原菌が住み着く可能性がぐっと減りますので、お家でのホームケアはとても重要になってきます。

歯科医院でインストラクションを受けた方法を守って自宅でもホームケアを行うようにするときっと変わってくることとなると思います。

道具も大事で、プラークの除去効果の高い歯ブラシ(1か月に1回は要交換。プラーク除去効果が半減します。)や良いフロスを使う、

テペ スペシャルケア コンパクト

GUMPro‘sデンタルブラシ3C

オーラルケア フロアフロス

ガムデンタルリンス

ガム歯周プロケアペースト

などがおススメです。

磨き方がある程度うまくなったら結構道具の良しあしで毎日のお手入れがしやすくなったりすることもありますので、一度見直してみるのもよいかと思います。

 

いかがでしたか?糖尿病と歯周病の関係について、少しでもあなたのお役に立てましたら幸いです!

 

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