初めての歯科医院の受診‥今まで行ったことないんだけど、歯医者の初診料の値段って、、費用ってどれくらい必要なんだろう??
初めての歯科、不安ですよね。
今まで一回も歯科医院の扉をたたいたことのない方は、
もしかして予想外な額を請求されたらどうしよう、、と思ってなかなか行きづらいという心配もあるかと思います。
そんな方の背中を押すためにも
初めての歯科受診(初診 保険診療の場合)で行われる一般的な検査や処置の流れとそれにかかる費用をお教えいたします!
初めて行った時(初診)行うカウンセリング(問診)
初めての歯科医院、どうしたらいいんだろう…うまく説明できるかな‥そんな不安があるかもしれません。
しかし、そのような不安は感じる必要ありません。
歯科に初めて来られるのはそのような人ばかりです。
皆さんの悩んでいる歯のトラブルをうまく聞き出し、原因をスムーズに究明する。これはプロの私たちの役目ですのでお任せください。
歯のトラブルを解決するために患者様に行う必要な問診、検査というのはあらかた決まっています。
下記の流れで行われています。
①問診
↓
②レントゲン(パノラマ撮影)
↓
③口腔内(歯、歯茎、その他)の検査
↓
④治療方針説明
↓
⑤応急処置
今からそれぞれの項目について説明していきますね!
①問診
まず初めに問診です。
待合で名前住所等の受付票(場所によって名前は変わるかと思います)を記載して提出してもらいます。
その後、詳細をお伺いするための問診を行います。
病院側として問診で聞いておきたいこととしては、
- どこ(どの歯、歯茎)がどのよう(痛い、抜けた、外れたなど)になっているのか、
- 治療はどのような程度まで希望か(歯科には自費がありバリエーションが幅広いので。)
- 治療に来院可能な曜日、
- どのような薬を服用しているのか、
などです。
歯科医院によって聞かれる内容には多少幅はあるかと思います。
もし、問診の時にうまくこたえられるか不安、、と思っているのでしたら、下記のポイントだけでもクリアになっていると問診が円滑にすすむので、ちょっとメモなどしていくといいかもしれません。
問診の時までににクリアになってるとスムーズに進むことが出来る項目
どのあたりが
この歯!と分かればその歯を教えていただけるとありがたいですし、分からなければ、右、左、奥、前、位の大きな範囲でも構いません。
歯か歯茎かもわかれば教えていただいて、分からなければ分からないで結構です。
検診の方は検診希望と答えていただき、気になる部位を教えてください。
歯でなくても以前かぶせていたかぶせ物について、すでに抜けてしまった部分について、入れ歯などについてももちろん教えてください。
どのように(なっている)
「歯医者は痛くなってから行くもの」と思っていらっしゃる方も多いかと思いますが、「痛い」以外でももちろんいらしてください。
よく歯医者で患者さんが使用される歯の状態を表す表現を挙げてみます。
違和感がある→この訴えをされる方は多いです。根っこにトラブルのある時よく聞きます。
抜けた→抜けた後も補う処置がいるので是非来てください
穴が開いている物がつまる→歯と歯の間に隙間が出来てきて、という場合もこれに当てはまります。
黒い→着色や虫歯で黒く見えることがあります。
赤い→歯肉炎などで歯茎が赤く見えることがあります取れた、
外れた→詰め物、かぶせ物が取れてこられる方も多いです。
割れた、欠けた、折れた→これもよくあります。
気になる→これも是非来てください。どのように気になるのかヒアリングして解決していきます。
今はどうか
その時何か症状を感じているけれども今はそれほどでも、、という方も是非いらしてください。
実は痛みなどはピークを過ぎれば収まるのですが、それは治ったわけではなく進行している可能性があります。
治療する必要がありますのでぜひ来てください。
いつから
例えば、ほんの2,3日前からか、ずっと前から気になっていたけど、、なのか、教えていただくと判断の目安になります。
②レントゲン写真(パノラマ写真)
パノラマ写真
その次にその歯とその周りの歯や骨の状態を見るためにレントゲン(エックス線)写真を撮影します。
歯科では「ここの歯が痛い!」と言っても実はその隣の歯のほうが悪かったり、という事も少なくはないです。それを確認するためにレントゲンは役立ちます。
また、歯の異常を見るときに顎の骨の確認もしておくことは重要です。
このような理由で、トラブルを抱えている歯のみではなく、上記の写真のようなお口全体が撮影できるパノラマ撮影という方法で撮影するレントゲン写真を撮ります。
③お口の中の検査
次にお口の中の検査を行います。
トラブルの起きている歯以外もすべて、歯の検査や歯ぐきの検査をします。
(イラストは歯医者・歯科医院の無料素材(イラスト・写真・配布物)ブログさんからお借りしました)
歯茎の検査は、このイラストのように、歯と歯ぐきの間に器具を差し込み、テレビコマーシャルなどでもよく言われている「歯周ポケット」という歯と歯ぐきの隙間の溝の長さを測っていきます。
この検査で歯ぐきのトラブルが分かります。
「痛い」というトラブルは歯茎が原因で出ることも多いです。
トラブルの原因究明のためにも多くの歯科医院では測定が必須になっています。
④検査結果の報告と今後の治療方針
こうして、一通り必要な検査を行います。
そして、検査結果を踏まえて今回のお口のトラブルの原因についてお伝えします。
トラブルの原因を治すための治療方針についてもお知らせします。
治療の方法や、大体歯科治療は一回で終わることが少ないので、回数が何回くらいかかるか、など期間についての説明をさせていただきます。
患者さんが言われた部位以外でも治療しておいた方がいい歯や歯茎が見つかった場合は、その部位の説明もさせていただきます。
残念なことに、基本的に、虫歯や歯周病は放置しておいても治ることがありません。
歯科医としては見つかった虫歯や歯周病は今のうちに直しておいた方がいいという思いも込めて他の歯の治療についてもどのくらいの回数、期間がかかるかも大まかに説明させていただきます。
虫歯、歯周病が軽くなることがありません。「見つかった今が一番軽い時」「出来るだけ軽いうちのほうが治療も早く済む」ので、見つかった虫歯以外の部分の治療も行った方がいいと積極的にお勧めしています。
⑤来院の元となった歯(主訴)に対しての応急処置
そして、最後に来院の元となったトラブルを感じている部位の応急処置をします。
- 虫歯の穴が空いていたら、痛みを抑える処置をし虫歯のカバー
- 腫れている部分は清掃し、抗生物質や痛み止めを処方
といった、応急処置をします。
お口の中は汚れや細菌がたまりやすく、痛い部分にそういうものがたまっていて、ますます痛みを悪化させている場合があります。
痛みがひどいと処置を行う麻酔が効きにくくなりますので、一回目は根本的な治療というよりは、痛みを取る対処療法や、痛みの元になる汚れや細菌を取る、患部をカバーする処置をすることが多いです。
ただ、今すぐ抜歯したほうが良いような状態であったり、神経を抜いたほうが良い状態であったりすることもあります。そのような場合は適切に根本的な処置を行います。
いきなりがっつりと治療をされるんじゃないか、怖い‥と思っていた人も安心してくださいね。
⑥検診目的だったら歯のお掃除(スケーリング)
今特に気になるところはないけど歯の検診をしてほしい、という方も多いかと思います。そのような方の場合は、最後に歯のお掃除を行い、歯ぐきから上の部分のプラークを除去します。
気になる費用は?
ズバリ、投薬や抜歯、神経の処置などの治療がなければ、3000~4000円くらいでしょう。
保険の場合、歯科診療は処置ごとに社会保険歯科診療報酬点数という点数制(一点10円で換算)このような一連の検査、処置は点数として決まっているからです。
今回の一連の診療内容だと
- 初診料(初診料、歯科疾患管理料)→初診料234 歯科疾患管理料100
- 歯と歯ぐきの検査(歯周基本検査)→200
- レントゲン写真(パノラマ)→315
- その他(応じた処置代 設備による加算)→お口のお掃除(256+10)設備による加算(25+95)
その他の設備による加算、というのは、感染症対策を満たした環境であるのか、レントゲンがデジタルか、などによります。これは満たしている所は多いかと思います。
と、初診、検査、レントゲンの項目までで849点、
その他まで全部足したら1235点、
1点当たり10円換算なので、12350円が発生する診療報酬になります。
そのうち患者さんの負担は3割なのでその他も含めると安くて、2547円から上で3705円くらいかなというところです。
しかし、応急処置で費用が掛かったり、神経の処置や抜歯、必要な薬の投薬をしたら、それにさらにプラスが付く可能性があります。
常識的な歯医者さんだったら、初診でそんなに多数の歯を触ることもないとおもいます。
抜歯1本で抜くのが難しくても1500円、神経の処置も難しい歯で1歯当たり2000円かからない位の加算かな、と思います。
お薬のプラスα数百円です。
もちろん実際に診療してみないと分からないことではありますが、一般的なケースだったら、大体このくらいの幅の金額がかかるのかな、と思っていただいたらよいかと思います。
疑問は解決したでしょうか?これを読んで、少しでも歯医者さんに行く時のみなさんの不安が減ったら幸いです!
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