「歯が痛い‥でも歯科医院に行きたくない」あなたに伝えたいネットでの情報検索で終わらず歯医者さんを受診した方がいい7つの理由

歯科医院に行きたくないと思っている女性歯科全般

「歯が痛い‥。歯医者さんには行きたくないなあ。ネットで行かなくても治る方法を探してそれで済まそうか‥。」

という気持ちになっていらっしゃる方、とても多いと思います。歯にまつわる情報はたくさんありますが、歯科医院でどのようなことをされるのかについて記載されているホームページはまだまだ少なく、そのためか歯科医院での治療に関してのハードルの高さを感じ、「できることなら自分で何とかして歯科医院に行かないようにしたい」と思われるのでしょう。そして、「こうしたら何とかなったよ」という情報も確かにあるのは事実‥。

でもちょっと待ってください。歯にまつわるトラブルは「歯科医院に行って解決する」のが結局一番の早道なのです。

今回は、歯のトラブルは歯科医院にで治療するのが一番!という理由を7つ挙げてお伝えしていこうと思います。

では始めていきますね!

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理由その① 歯や歯ぐきの痛み、トラブルは放置していても良くなることはない

「今は痛くても気のせいかも…。そのうちに痛みがましになるかも…。」

と、様子を見ようと思って歯科医院に行くのをためらっていらっしゃるのかもしれません。でも、痛みというのは歯科医院を訪れる大きなチャンスとなる重要なサインです。

実は虫歯や歯周病は、はじめのうちは無症状で進みます。痛みが出る、というのはだいぶ進行している可能性があります。ですので、歯科医師としては痛みがあると聞いた段階では何らかの手を打ちたいと思うのです。

もし痛みがあっても本当に何もなかったとしたら「何もありませんね。よかったですね。」で済みますので、ぜひこの段階で来院していただきたいと思います。

 

また、「痛かったけど我慢しているうちに痛みがなくなった」というのは一見症状が治まったように見えますが、実はそれは決して状態が治まったわけではなくて、例えば、歯の神経が死んでしまって痛みを感じなくなっただけ、などさらに悪化している場合があるのです。

また、痛み以外でも、「古い詰め物が外れた」「穴が開いている気がする」「歯茎から血が出る」などお口に違和感を感じるケースはどれも治療したほうが良い可能性が高いです。

もしこれも、そう思っていたけど何も異常が無かったら「異常なしでしたね。良かったですね」で済む話ですので、恐れることなく歯科医院を受診してください。

理由その② 治療することにより今困っている症状に悩まされる時間が短くなる

「これは歯科医院に行かなきゃ」と思うようなお口のトラブルは、「痛い、違和感がある、腫れる、血が出る、外れた」といった症状かと思うのですが、それらの自覚症状のあるトラブルはおよそ1,2回の通院で大幅に改善します。(治療が完了するまでにはそれ以上に時間が掛かりますが。)

あなたが「行こうか、行くまいか」と数週間、数か月思い悩むのであれば、今行ったら数日で症状が改善する可能性大です。

(噛みにくいなど、失った歯の部分を補うにはもう少し治療期間が必要になります。)

理由その③ 放置する時間が長いほど歯を治療する回数が多くなる。

歯科の疾患で大部分を占めるのは「虫歯」と「歯周病」です。

どちらも症状が軽いうち、すなわち出来るだけ早いうち(今でしょ!な感じです)のほうが治療にかかる回数が少なくて済みます。

どういう事かというと、例えば虫歯だったら、虫歯の進み具合によって

①1回で済む場合→ 虫歯が大きくない場合 レジンをいう樹脂を詰めるだけでOK

②2、3回で済む場合→ 虫歯が大きいが神経までいっていない場合 金属の詰め物になる。型取りと装着で最低2回必要。

③10回近くかかる場合→ 虫歯が大きく、神経までいっている場合 神経の入っていた管の洗浄、封鎖(根管治療といいます)に4~5回、土台の作成、型取り、かぶせ物の装着で4~5回、合わせて10回くらい

 

と1回で済む虫歯もあれば10回近くかかるむし歯もあるのです。

どの虫歯も初めは小さいので1回の治療で済む場合が多いのですが、放置しておく時間が長いほど虫歯が大きくなり、10回かけて治療しないといけない虫歯になります。

ですので、気が付いた時にすぐ行くぐらいの気持ちでいたほうが、結果的に歯科医院への通院回数が少なくて済みます。

歯周病もそうです。歯周病は「サイレントディジーズ(沈黙の病)」といって無症状の時期がとても長いです。ぐらぐらするなどの症状が出るときはその歯を抜かないと行けなくなったり、そうなると歯を補う治療も必要になったりと、放置すればするほど噛める状態までリカバリーする治療に時間や回数が掛かります。

理由その④ 歯の痛みの原因をインターネットで調べた情報で特定するのは難しい

歯の痛みの原因についてインターネットで調べると、こんなものまであるのかと、網羅的に書かれていますが、結局必要な情報はあなたの口のどの歯がどのように痛いか、ということです。どの歯が、どのように、ということを確実に把握するのは歯科医師の私でも、レントゲンを見たり、お口の中を実際に診たりすることなしに確定することはできません。断言します。100%不可能です。ですので、サクッと歯科医院に行って専門家に診てもらうほうが良いと思います。

あくまでインターネットの知識は、知ることで診療までの不安を取り除くツールとして気持ちの補助的に使う事が賢明だとおもいます。

理由その⑤ 自己流の治療を行うと悪化させる可能性も

歯科医療は代表的な虫歯、歯周病という疾患の特性上、「専門家が処置をすることにより改善する」類の治療です。病気の原因が細菌と細菌が繁殖している歯質や歯周組織の存在によるものですので、物理的に取らないと治りません。

ですので、取らないうちに上から何かを塗るような治療を行っても良くなることはないと思ってください。むしろ悪化することが多いので避けてください。

理由その⑥ 保険診療は実施する内容が決まっているので歯科医院で大きな差はない

「歯科医院は最近不況だっていうし、、とんでもない治療をされたらどうしよう。」

と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、日本で行われている大部分の歯科治療は保険診療で、保険診療はかなり細かく歯科治療の方法が設定されているので、おそらくあなたが思っているほど歯科医院によって治療が大きく異なることはないと思います。

理由その⑦ 「ここまで放置していたから怒られるかも」という事はありませんので安心してください!

あと、一番これが気にかかる所なのかもしれませんが、「こんなに悪い歯…。先生に見せたら怒られるかも」と思うかもしれませんが、私たちはプロです。おそらくあなたのお口の中を見ても「こうなってるからここはこう治して…」位にか思っていませんのでご安心ください。

逆に私の場合は「長い間痛いのガマンしていたんだなあ」「なかなか歯科医院に行きたくなくなるような理由があったのかなあ」という方向に思いを馳せます。

小さいときに怖い思いをした、、など歯科恐怖症の方が一念発起して歯科医院の門を叩いてくれたことにとても敬意を表します。どのような治療だったら安心かなどをヒアリングしてできるだけ恐怖のないようにしていくようにしています。

 

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世の中の人の多くが「歯医者さんに行きたくない‥」と思う気持ちを抱えているのは、歯科医師をはじめとする歯科医療に携わるものからの情報提供不足も一因にあるのだろうな、と反省することしきりです。これからも「歯科医院てこういうところだよ、怖くないよ」と思えるような情報発信を心掛けていきたいと思います!

 

 

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