
子供の歯ブラシの仕上げ磨きをしているんだけど、嫌がって磨かせてくれないし毎回きちんと磨けているかどうか分からない…。
このような悩みを持たれている小さいお子さんをお持ちのご家族は多いのではないでしょうか?
私も実は現在2歳7か月の男児に毎日歯ブラシをしています。
子供の仕上げ磨き、個人差はあると思いますが、少なくともうちの子はとても磨くのが大変です。一筋縄ではいきません。
もちろん私は歯科医師。職場である歯科医院でお子さんの歯磨きや歯磨き指導はきちんとできますが、家の中の歯磨きは教わった通りには行きません。
そのように毎日の我が家での歯ブラシに苦戦する中、歯科医院での歯磨き指導の際は綺麗に磨けても家庭だけでは同じようなクオリティを再現できない理由がなんとなくわかってきました。
その理由についてご紹介したいと思います。
また、今回の記事は以前書いた電動歯ブラシの記事の続編でもあります。
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あれから継続して電動歯ブラシを使っています。

あの時は2種類の電動歯ブラシのご紹介をしたのですが、今回しまじろうでおなじみのサンスター「DoクリアLEDソフト仕上げみがきハブラシ」をさらに購入して使用してみたところ、思いのほか良い使用感でした。
そのことについてもレポートしてみたいと思います。
歯科医院と家庭での歯磨きの違いは「光」
歯科医院ではお子さんに歯磨きをする時に、お母さんの上かチェアに座ってもらい歯磨きします。
その時、絶対と言っていいほど行う事があります。

それはライトをつける事です。
大勢の人数を行う歯科検診でもライトを付けずに行うという事はないのではないのでしょうか。
はっきり言って照明なしではいくらプロとはいえお口の中の状態を把握することや歯磨き後にきちんと汚れが落ちているか確認できることはありません。
それだけに、歯科医療者はお口の中を見るときに100%ライトでお口の中を照らす事がセットになっています。

それゆえ、歯科医院での指導では家庭のようなライトがなく暗い状態だったら何も見えない、という事実が抜け落ちているように思います。
私も例にもれず、我が子のお口の中を毎日家庭で歯磨きするようになったら、なぜかとても難しく感じました。
「なんかやりにくい、きちんと落ちている気がしない・・・」としばらく疑問に思っていたのですが、ある時

そうだ、足りないのは光の量だ
という事に気付きました。
では明るい所で磨けばいいんじゃないの?とはじめは思いましたが、

子供というのはくねくねと暴れます。定位置の照明に体勢に合わせていくのは無理な話です。
ではどうすれば‥と思い、そういえば最近はLEDライトが付いている電動歯ブラシが売っていたな、、と
ふと思ったのが使用し始めたきっかけです。
ライト付き電動歯ブラシを継続して使用した感想
以前も過去記事
↓

で、子供の仕上げ磨きに電動歯ブラシを利用のメリットについて検証したのですが、それからも、半年以上引き続き子供の仕上げ磨きに電動歯ブラシを継続して利用しています。
仕上げ磨きに毎日活用しています

使用し始めてから半年、もう普通のライトなしの仕上げ磨き歯ブラシには戻れません。
お口の中が見える状態で歯磨きを行うと、食べカスなどの磨きのこしはもちろん、プラークもはっきりと見えます。
そうなると、仕上げ磨きが「よく分からないけど歯全体にブラシを当てなければいけない」という終わりの見えない作業から、「目で見て汚れが付いていない状態にすればいい」と、ゴールが明確になります。
子供のコンディションは日によって変わります。
毎日の歯磨きも子供の気分に合わせて変えるようにしました。
・今日はしっかり磨けるな
・きょうは最低限で済まそう
これによって「毎日頑張らなくてもいいんだ!」と考えられるようになり、とてもストレスが減りました。
歯磨き時間の短縮、かつ磨きのこしが残らないレベルの歯磨きが可能に

「良く見えるから落とさないといけないところがたくさん見えて歯磨きに時間が掛かるようになるのでは‥」とはじめは思いました。
しかし、

実際が逆で、きちんと磨き終えるために必要な時間は減ったように思います。
毎日目視で汚れを確認できるという事は汚れやすいと言われている箇所にもあまり汚れは蓄積しません。
ですので、結局のところ汚れを取るのにてこずる部分がないので歯磨き時間は短縮されたように思います。
また、見えているので磨きのこしもなくなりました。
LEDライト以外の効果については特に必要性は感じない
LEDライトのついている歯ブラシは大体が電動歯ブラシなのですが、

電動の部分については正直あまり必要性を感じていません。
毎日の歯磨きでおおよその汚れは落ちていて、電動歯ブラシを使用する余地はないように思います。そういえばはじめのうちは使っていたかもしれません。
はじめはやはり磨き残しやプラークが多く、電動の手を借りていたように思います。
LEDライトを継続して使用していると、プラーク自体もあまり気にならなくなってきたので私は使用しなくなりました。今となってはたまに子供が興に乗って使用する程度です。
このあたりは個人差だと思います。プラークが付きやすい子、手磨きはにはまだ慣れていないご家族は補助的に利用する、などには良いのかもしれません。
「LED付き」電動歯ブラシの比較

こうなってくると、職業柄「LED付き」電動歯ブラシの中でもどの電動歯ブラシが良いのかが知りたくなってきます。
過去記事で購入した歯ブラシにプラスして電動ハブラシを追加で購入し、以下3種類を特に光量について比較してみました。
シースターベビースマイルこども用電動歯ブラシ
メルシーポット(電動鼻水吸引機)でおなじみのシースター社から販売されている電動歯ブラシです。

この歯ブラシは毛先がみっちりとして柔らかく、私の好みです。LEDに関しては電動が作動していない状態では7色の光、電動が作動しているときにのみ白色光になります。
出来れば電動が停止しているときにも白色光が使えるようにしておいてほしかった…。
コンビteteoあてて磨くだけ電動仕上げブラシ

これも非常に良い電動歯ブラシだと思います。
ネックの部分が少し曲がっており、仕上げ磨きの時にちょうどいい角度です。
毛先も密度が程々にあり、ブラシも磨きやすい大きさです。
サンスターDoクリアLEDソフト仕上げ磨き歯ブラシ
以前の記事を記載している間は販売されていなかったのか私が見逃していたのか、購入していませんでしたが、最近子供がしまじろうにハマっているのもあり、今回購入してみました。
この歯ブラシは楽天やアマゾンでは取り扱っておらず、たまひよショップで取り扱われているようです。
ヘッドの大きさは仕上げ磨き用のブラシはやや小ぶりなので、(息子は2歳7か月)自分磨き用のヘッドを使用して磨いています。

気軽な気持ちで購入したのですが、このLED歯ブラシは他の製品と比較して非常に明るく、お口の中がクリアに見えるので今は専らこれを使用しています。
3者の光量の比較
同じLED付きの歯ブラシでもこれだけ異なるのか、と驚いたので、3製品の光量について掲載してみます。
暗い所で3者を並べて撮影してみました。
左がコンビ、中央がシースター、右がサンスターのものです。
コンビとシースターの電動歯ブラシは根元の部分が明るくなっており、サンスターの電動歯ブラシはヘッド部分が明るくなっています。
次は実際にお口の中に入れた状態を模型で再現してみました。
一番初めがシースター、2番目がコンビ、3番目がサンスターです。見ての通り、最も効率的にブラシの先を照らしているのはサンスターのLED付き電動歯ブラシのように思います。
実際に使用してみても、明るさの違いはかなり大きく、サンスターのLED歯ブラシはお口の中の様子がくっきりと見えます。
他の2社もサンスターのものを使用する前は良し、と思うくらいの光量でしたが、実感としては2倍くらいの違いはあるでしょうか。
サンスター仕上げみがきハブラシの光量が強く、仕上げ磨きにお勧め
という訳で、

今のところ明るさを主眼としてLED付きブラシを選ぶのであればサンスターの電動歯ブラシに軍配があがってきそうです。
とはいえまだまだ多くのLED付き電動歯ブラシがあるので、今後も色々と使用して使用感をレビューしてみたいと思います。

これで皆さんのお子さんの仕上げ磨きが少しでも楽になればうれしいです!
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