歯科医師が教える子供(赤ちゃん)の歯ぎしりについて

赤ちゃん子供の歯ぎしりについての説明 小児歯科

うちの子供、また赤ちゃんなのに歯ぎしりしているの。特に夜寝ている時・・。「ギッギッ」「ギギギギギ」って結構大きな音なんだけど、大丈夫かしら?歯がすり減らないかしら?

初めて歯医者さんに来られるお子さんで、意外と多いのが「子供(赤ちゃん)の歯ぎしり」の相談です。

まだ小さな子供なのに、大きな音で歯ぎしりをしていたら、何か異常があるのではないか?歯が掛けてしまうのではないか?と不安になりますよね。

そんなあなたの疑問を解決するために、この記事では「子供(赤ちゃん)の歯ぎしり」について取り上げてみたいと思います。

スポンサーリンク

寝ている間に歯ぎしりをしている子供は結構多い

Dr.Den
Dr.Den

「こんな大きな音の歯ぎしりをしているのはうちの子供だけなんじゃ・・」と思ってらっしゃるかもしれませんが、実は寝ている間に歯ぎしりをしている子供(赤ちゃん)は結構多いんです。

実際に私が診察をしていても、「うちの子寝ているときに歯ぎしりするんですけど、大丈夫ですか?」と聞かれたことは数限りなくあります。

年齢も、まだほんの赤ちゃんのうち、歯がまだ生えそろっていない子でも相談を受けます。

一体どれくらいの割合で歯ぎしりしている子がいるの?

ではどれくらいの頻度、というと各国で行われた調査によると、幅はありますが、

子供の5%〜50%位には歯ぎしりが起こっているようです。

↓各国の睡眠時の歯ぎしり調査をまとめたものです。(英語)

Prevalence of sleep bruxism in children: A systematic review
Prevalence of sleep bruxism (SB) in children is subject to discussions in the literature. This study is a systematic literature review aiming to critically as...

また、歯科医師会のホームページの「歯ぎしり」の項目を見ても

歯ぎしり - 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020
歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020

「患者の歯ぎしり音の自己申告」を基にした欧米やアジア諸国での調査によると、睡眠時ブラキシズムの発生率は、小児で10~20%、成人では約5~8%、高齢者で2~3%と加齢とともに減少し、大きな性差はないことが報告されています。

と、「患者の歯ぎしり音の自己申告」をもとに調査では、

小児の寝ている間の歯ぎしり(睡眠時ブラキシズム)は10〜20%と書かれています。

子供の5人から10人に1人は歯ぎしりしている計算です。

このように数字から見たら、決して少なくない頻度で起こることなんだ、ということがわかります。

歯ぎしりの音は想像以上に大きい。

お母さんたちの相談を聞くと、心配している事柄の一つに歯ぎしりの音が大きいことも言われています。

「ギッギッ」

「ギギギギギ」

と、夜目が覚めるくらいの音で聞こえてくるので、大丈夫なのかと心配になることです。

でも、これに関しても安心してください。歯ぎしりの音は想像以上に大きいですが、これもよくあることです。

子供の歯ぎしりは生理現象ですので病気ではありません。

一番聞きたいのは

こんな小さな頃からあんな大きな音で歯ぎしりして、歯がすり減らないの?歯に悪くないの?大丈夫なの?治療法はあるの?

ということだと思います。

結論としては

Dr.Den
Dr.Den

顎の成長段階でよく見られる現象ですので、そのまま様子見で大丈夫です。

赤ちゃんは、生後6ヶ月頃から乳歯が生えてきます。

お口の中に今まで生えていなかった歯が生えてくるので、顎は歯をどのように使うのか、試行錯誤しながら練習をします。その練習が歯ぎしりとなって現れる、と考えられています。

ですので、この時期の歯ぎしりはある程度お口の動きが上手になるために必要なものでもあるので、気にしなくても構いません。

歯ぎしりすることで歯がすり減るほど顎の力もまだ強くありませんので、「歯がすり減ってしまうかも」という心配もしなくていいでしょう。

 

先程の「歯ぎしりの自己申告調査」でも

小児で10~20%、成人では約5~8%、高齢者で2~3%と加齢とともに減少

と、年齢が進むにつれ、歯ぎしりが減っていく、ということが多いです。

印象としては、小学校に進むと消えていくお子さんが多いように思います。

小学校以降になると、ストレスや姿勢など、他の要因も関係してくる場合があると考えられています。

 

歯科医院での治療は基本的に経過観察です

このように、子供の歯ぎしりに関しては、現在のところ積極的な治療はありません。

歯を見て、歯に先天的な異常がなく、歯に関係のある疾患を持っていないお子さんであれば

基本的に経過観察となります。

私の今まで見ていた患者さんではそのまま歯ぎしりをずっと続けている子はいないので、大抵の場合はそのうち気にならなくなるのだと思います。

また、歯ぎしりをしているお子さんの歯を見ても異常にすり減っている(咬耗)子はほとんど見かけません。

心配があれば歯科医院で定期検診を

稀に歯がすり減る位歯ぎしりをしている子がいて、そのような場合でしたら、ある程度言うことがわかるようになる、3歳以降にマウスピース(シーネ)を付けて歯を守るという方法もあります。

確かに、歯ぎしりは様子見でも大丈夫ではあります。

 

Dr.Den
Dr.Den

しかし、今お口がどのような状態なのか実際に診てもらってアドバイスを受けるのは、お子さんが健康なお口を保つためにはとても有効な事だと思います。

これを機会に一度歯医者さんに行って、色々と相談を受けたり、定期検診でお口の状態をチェックしてもらうのはいかがでしょうか。

 

 

Dr.Den
Dr.Den

いかがでしたか?子供(赤ちゃん)の歯ぎしりについて知りたい情報は得られましたでしょうか?

少しでもお役に立てると幸いです!

 

 

 

コメント